
育児百科とは、育児に関する知識をまとめている本やサイトの名称です。
これまで育児をしたことがなく、不安だらけな新米のお母さん・お父さんのフォローを目的としており、育児中に問題が起こったときや、気になることを調べるために使われています。
たとえば、赤ちゃんの時期にかかりやすい病気の内容や、その予防法。もしかかってしまったときの病院への連絡法など、緊急事態にも対応できるようになっています。
また、赤ちゃん特有の現象(ゲップなど)についても解説しており、ちょっとした動作も気にかかってナーバスになりがちな親の寄りどころにもなっています。
もちろん、赤ちゃんのころだけでなく、幼稚園時のころに起こりやすい問題や病気、就学前に受けておきたい予防接種や手続きなどについても述べています。
細かいことはともかく、大きな愛(哲学)は伝わると思う
私も、大きな方の育児の百科も持っています。細かいところが変わったのもわかります。
でも。
この本で一番大事なのは「周りがどうこうじゃない、自分を信じて自分の子どもをみよう」だと思います。
それは、日々いろいろな試行錯誤をしていて、わからないから、回りの意見に振り回されやすくて、悩みやすい環境の中で子育てをしている、たくさんのお母さんが求めていること。「子どもを見る視点」だと思います。たとえば、どんなに学歴があっても、どんなに自分が頭が良くても、お母さんになったら、みんな悩みます。そんなときに、松田道雄さんの本を読むと、本当に楽になる。離乳食一つとっても、「子どもをほっておいて3時間かけて作るくらいなら、購入した物を利用してでも、外に連れ出したり、子どもと接するほうがいい(完全引用ではありませんが)」とか、そういうこと一つで、目が覚めるお母さんはたくさんいます。
変わったことで100%伝わることはないかもしれないけれど、残りの90%だって、欲しい人はたくさん居ると思います。「こうでなければならない」という脅しも不安をあおることもない、子どもと向き合う気持ちを持てるとても素敵な本。
友達のママにあげると、そのママも友達にあげていく、素敵な本です
多くの者の疑義に対して、どのような「解説」をつけ発刊されるのか 待っている。
いつ発刊されるのか知らないが、また、岩波書店は愚かな行為をしてしまったようである。
文庫本には、「解説」をつける。それをしなかった。だから、発売延期になっているという情報が朝日新聞社から流れた。
解説者を誰にするのか。
松田道雄の『育児の百科』に対して、解説する勇気ある人はどのような人なのかと想像するだけで楽しみである。
自分自身の 育児への 思想 信条、子ども観、育児観、社会のとらえ方、松田道雄の生き方等々に対して 解説するのだから、解説者自身の器がすべて暴露される。
勇気ある人であると想像する。
「文庫化に際し、医学の進歩とともに改訂の必要がある「子どもの病気」の章については割愛した」岩波書店の英断に疑義を申し立ててきたが、この疑問にも 解説者の意見をこたえてくださると信じている。
さらに、付加するならば、皆様は承知あると思うが、「子ども」と松田道雄はいっている。「子供」とはいっていない。これも、意識的に使っていると私は思っている。あくまでも「子供」でなく「子ども」が良いと最初に判断したのは、『幼稚園真諦(しんたい)』を書き、幼児教育に大きな影響をあたえた倉橋惣三である。何回も 今まで疑義ありと言ってきたが、松田は「子どもの病気」という重要な部分に最大の力をだして改版し続けた。松田は、決して「子供の病気」としていない。倉橋惣三の思想はその後、弟子の津森真とその弟子たちによって 実践されている。
『定本 育児の百科』の「子どもの病気」の最初の文章「医者にかかるときの注意」に注目されたい。「子どもの医者をえらぶときは、子どもの身になって考えてくれる医者をさがす。銀行に払う利息のことしか考えない医者、学会に発表する研究のことしかかんがえない医者は、子どもの立場を理解しない。そういう医者は、内服薬ですむものを注射する。病気の診断医は不必要な検査をする。
子どもの身になってかんがえる医者は、注射をしない。注射をすると子どもがこわがって、つぎからおとなしく診察させない。子どもが泣きさけんでいると、病気が泣くほどつらいのか、こわがっているだけなのかわからない。泣くと腹に力がはいるから、胃や腸や、肝臓をさわれない。腸重積や腹膜炎の診断がつかない。 そのうえ 筋肉注射は、どの部位にしようが、あとに呼称がおこることが 少なくない。筋肉がちぢんで、腕や脚がよく動かなくなる。(省略)
子どもの身になれば。不必要な治療は迷惑だ。母親の心配から病気でないのに医者につれていかれることもある。そういうとき、これは病気でないと母親に説明して薬をわたさない医者は、子どもの身になって考えてくれる人だ。
母親の納得のいくまで説明しないで、すぐ注射してしまう医者は、子どもの身になっていない。母親が「今の注射はなんという薬ですか」とたずねることが風習にならねばならぬ。(後略)」
このような 医者にかかる時の注意も たぶん削除されて 出版されるであろう文庫本に対して 岩波書店を信頼してきた者として 疑義申し立てる。
私の疑義に 十分返答される 「解説」をしていただきたい。
本当に もったいない。
大判の編集者と、文庫版の編集者はきちんと話し合ったことがあるのか。
とにかく、私は 松田道雄という 20世紀に 日本が生んだ小児科医を信頼している。
できれば、編集方針を変えてほしいと願っている。